Grow Like a Lotus
ハスのように、つらい人生の転換期を落ち着いて乗り切りましょう。
泥沼に芽生えたハスは、揺れ動く水の中で育ち、やがて水上に出て大輪の花を咲かせます。あなたも同じように生きることができます。たとえずっしり重い感情に落ちこ込んだとしても、そこから新しい人生の芽を出して不安定な時期を通して成長し、なりたい自分へと育っていくことができます。
それでは、ハスの変遷を追ってみましょう。
Lotus Journey
散っていく花
美しく咲き誇るハスの花がやがて散っていくように、あなたの人生も転換期を迎えます。それと共に喜びや幸せが感じられなくなったり、自分の中の大きな部分が死んでしまったように感じるかもしれません。深い悲しみなど、失ったものに対する強い感情が喚起されます。
落ちてさまよう
ハスの種は水中に落ちて、流れと共にさまよいます。同じようにあなたも未知の世界へと落ちて、当てのない混沌とした状態をさすらいます。それまでの自分ではないけれど、新しい自分の明確な姿はまだ見えてきません。終わったことについての後悔や懐旧の念を感じたり、まだ起こらないことへの希望や不安を覚えて、想いは過去と未来の間を振り子のように揺れ動きます。
泥に沈む
泥の地面に着いたハスの種は、辛抱強く発芽を待ちます。あなたも悲しみ、寂しさ、苛立ち、後悔など、ぬかるみのように重たい感情に沈んでいくように感じるかもしれません。多くの人々はスイーツ、お酒、ショッピング、仕事漬けなど「苦痛からの逃避」アプローチを無意識のうちに取って、そうした感情を忘れようとします。重く辛い感情の体験から新しい気づきを得た人だけが、自己を変革してなりたい自分となり、理想の人生を作り上げることができます。
発芽
やがてハスの種はひび割れて、そこから芽が吹き出します。自分の中で何かが変わるのを感じ、新しい始まりの予感を覚えます。暗闇に光が差すように、さまざまな可能性が見えてきて、いろいろな発見が起こり始めます。
淀んだ水の中で育つ
ハスの芽はやがて茎へと育ち、水の中で成長を続けます。水流に揺れ動きながらも、たくましく伸びていきます。この時期、また不確かな状態に直面します。自分の選んだ新しい道や方向についての自信が、揺さぶられてしまうのです。水に差し込む日の光がハスの茎に栄養を与えるように明るい可能性やチャンスは周りに溢れているけれど、将来についての不安や自信喪失に囚われていては、そうした好機にも気づかないでしょう。新しい自分の誕生は一夜にして起きることではありません。花を咲かせるまでには、自己探究、後退、混乱、 熟考、成長という過程が必要なのです。
開花
ついにハスは水上に現れて葉を広げます。硬い蕾が開いて満開の花を咲かせるのです。あなたも新しい人生の時へと花開いていくのを感じます。それは、新しい仕事、恋人、家、ライフスタイルなど、はっきり形に現れるもの、あるいはもっと愛情深い、やさしい、充実しているなど内面の変化かもしれません。今こそ、喜びに胸を踊らせて新しい人生の門出を祝う時です!
自然界には直線に沿ったものがありません。登ったり、降りたり、ジグザグに進んでいくのが、変容の自然なパターンです。失ったものを惜しんだり、未知のものに不安を感じたりすることは、自己変革という旅のどの段階でも起こり得ます。新しい人生を開花させた後でも、そうした感情に揺さぶられることがあるかもしれません。成長の過程で後戻りしてしまっているように思える時、実はより強く、賢く、調和の取れた人間に育っています。より素晴らしい自分へと続く、螺旋階段を登っているのです。そうした成長過程を理解して、どのように自己変革というチャレンジに対応するのか、学べば良いだけです。
あなたに生まれつき備わった回復力と叡智、そして自然のサイクルを信じましょう。